区内(世田谷区)にお住まいのS様よりのご注文。
以前シンブル用に製作したものと似た、ガラス扉付の20本/段x4段、80本収納可能な、壁掛けタイプ。
上下に、飾り面をとった厚めの天板・地板を配した、クラシックな雰囲気のデザインです。
材はアルダー、マホガニー色のオイルステインの着色にクリアのウレタン仕上げです。
お住まいが輸入住宅タイプで、インテリアのご趣味がクラシック調でしたので、それに合わせてのデザインです。
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サイズは、高さ68cm、間口79cm、奥行きが
天板で11cm、本体は8.5cm。
扉の開閉は、通常の蝶番で開くタイプではなく、和室の障子や襖のように「一度上げて落とす」、「けんどん式」で取り外しが可能になっています。
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右は天板の面取り部分。
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こちらは背面部分。
今回のラックは無垢材のうえガラス扉もつき、そこそこの重量と
なりましたので、できればちゃんと芯の入った壁に2本くらいビスを打ちこんだ方が安心。そこでラックの背面にメスの加工を施した横桟を通し、
壁にはオスの加工を施した桟を、芯に当たる部分に2本のビスで固定し、これを組み合わせて吊ることにしました。このような加工を「独鈷(どっこ)」と言います。
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こちらは襖で言うところの「敷居」になる扉下の溝。
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一言にスプーンと言っても、大きなものから小さなものまで、太いものから細いものまで、非常にバラエティーに富んだデザインがあります。
そのため、一定のフックのサイズにはうまく合わないものも出てきます。
今回は左の写真のような、柄が非常に細く、トップの飾りも小さい
かわいらしいデザインのものがS様のコレクションにあり、
これを保持するために小さなチップのアダプターを製作。
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「大は小を兼ねる」フックサイズのように見えますが、それでも、このサイズに入りきらないもっと大きなスプーンもあり、そのようなものには、どこかに指定席として、形・大きさを合わせたフックを作ってあげます。
これぞ特注家具の醍醐味。
絶対に既成のラックにはかけられないスプーンも
飾ることができます。
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こちらはもう少し濃い色で着色した似たデザインの一品。
けんどん式ではなく、蝶番での開き扉になっています。
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こちらはオーク色のステイン仕上げ。 5段で70本が収納できます。
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