当工房の大のお得意様であるＦ様、もともと近所にお住まいで、4種類の家具をご注文いただいていたのですが、
今回、近所にお宅を新築することになりました。 そのご新居のキッチンの収納カウンターのご相談をいただきました。

シンクを組み込んだアイランドカウンターの後ろの壁面に、カウンター型収納と吊戸棚のセットでの製作となりました。
基本的にキッチン部分はこげ茶系のシックな色合いをご希望で、アイランドカウンターと同系統にとのことでした。

高級材であるウォルナットに濃色のステインを調色し、重厚でシック、非常に高級感のある仕上がりとなりました。

下台のカウンター収納、サイズは間口1ｍ90㎝と堂々のサイズ、奥行は作り付けの収納クローゼットに合わせて50㎝、高さは85㎝。

左側に引出収納、右側に扉収納という組合せ。

左側の引出収納は、間口95㎝。
全部で8杯の引出しを備え、大容量の収納を提供します。

全ての引出しにフルスライドのスライドレール装着ですので、たくさんお皿などを入れて重くなっても片手でスムーズに出し入れができ、引出しの奥まで全部分が手前に引き出せますので、使い勝手は抜群です。

右側の扉収納も間口95㎝。
扉が3枚ありますが、左側2枚は観音開きで可動式の棚板が2枚入り、計3段で大物を収納できます。

その右側の扉は、得意の「なんちゃって扉」(^^)で、実はゴミ箱を入れるスライド式になっています。

正面のデザインが観音開きの扉と同じなので、一体感があります。

左側に戻って、上段2段は95㎝の間口を一杯に使った薄型の引出しになっており、カトラリーやランチョンマットなど、厚みのないものの収納にピッタリです。

このサイズの薄型引出しはあまり家庭では見かけないので、けっこうゴージャスに見え、我々もＦ様も大のお気に入りになった部分です。

工房での最終チェック風景。
営業兼検品係のノア君は、検品業務そっちのけで、既にこの家具が納品され、ここで作られるお食事に思いをはせ、舌なめずりをしているようです。^^;

吊戸棚もセットし、納品完了。
吊戸棚の中にも可動棚がそれぞれ1枚ずつ入って、使い勝手が良くなっています。
但し、奥に見える冷蔵庫は最終版ではなく、このキッチンに合う色合いの新しいものをご注文済みとのこと。

後日、新しい冷蔵庫が到着しましたが6㎝ほど吊戸棚の天板より背が低いものでした。
色合いもバッチリとマッチし、ここまで完璧に仕上げたキッチンでのこの段差がどうしても気になり、冷蔵庫下に急きょ台輪をはかせて上面のラインもキッチリと合わせました。
その写真が右のものです。

その足元が左の写真。（これは設置時の写真で、これを後ろにスライドさせました）
材も色も同じように仕上げましたので、パーフェクトな仕上がり。

これで完成です。
手前味噌ながら、思わず見とれてしまいました。^^;
ね、いい感じでしょ？