都内、八王子市にお住まいのリピーター、Y様よりのご相談。
奥様のお祖母様が、その昔、裁縫用にお作りになった、袴、洋服、帽子などの雛型を長いこと大事にとっておいたものの、うまく飾ることができずに長らくタンスのこやしになっていました。
これを綺麗に飾れないものかとのご相談をいただき、欧米でよくあるシャドウボックスのような、奥行きのある立体の額縁に仕立ててみました。
材はアルダー材、オイルを染み込ませた後、クリアウレタンで仕上げました。
サイズはそれぞれのグループをバランスよく配置した大きさに合わせ決めるという、まさにオーダーメイドの作品です。
和室の壁をギャラリーにして飾られるそうです。
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まずは袴。
ミニチュアだとバカにするなかれ、実物と同じ作りできちんと作り込まれた雛型には感心するばかりです。
現代ではなかなか実際に目にすることもなくなったこの和装を中に収める前にゆっくりと眺めることができました。
背板の部分はコルク張りで、見えにくいように虫ピンで雛型を留めてあります。 |
お次は洋装や赤ちゃんのおくるみ、バッグ?などの赤味の色合いのものを集めました。
時代のせいか、中にははっきりと実物がわからない(^^;)ものもありましたが、作りは丁寧です。
雛型の後ろにある紙は、当時、お祖母様が台紙として作られたままのもので、達筆で名前が書いてありましたので、取り外すのもはばかられ、そのまま貼り付けてあります。 |
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3番目は紫の帽子たち。
ベレー帽や海軍さんの帽子のような形のものなど、当時はハイカラ(?)だったんじゃないでしょうか。 |
最後は、悩みましたが、紫のベースに花柄のワンピースじゃないかと思う一方、同じ生地でエプロンのような感じのものもあり、もしかするとおしゃれな割烹着なのかもしれません。^^;
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それぞれ、コーナーにはウォルナットのかんざしを差し込んで、強度アップとワンポイントとしてあります。
お宅にも、飾りたいけどうまく飾れないものってありませんか?
一度ご相談ください。 |