今回はお客様のご注文ではなく、試作品のご紹介です。
モノはご覧の通り、ファイル収納キャビネットです。
試作品ではあるものの、以前から、家具屋なのに自宅で使っている家具はほとんどサラリーマン時代に買った既製品。
塗装担当重役も、彼女が1日のほとんどを過ごす書斎用の家具を「作ってくれ」とず~~っと希望していました。
その声に応え、工房にいらしていただいたお客様にもサンプルとしてお見せできるように、と今回頑張りました。
材は高級材のブラックチェリー、ダークオークで着色後、いつもの通り、クリアの水性ウレタンで仕上げました。
|

|
サイズは高さ1m24cm、幅92cm、奥行き38cmと、高さと奥行きを抑え、圧迫感がないようにしました。
よくオフィスなどにはスチール製の無骨なキャビネットが
ありますね。総無垢で作ると、こうも違った印象になるものかと驚きました。
海外ドラマでFBIやCIAの捜査官が過去の事件や
極秘資料のファイルを暗い中、懐中電灯(MAGLIGHT)片手にパラパラとめくって探していた・・・・、
そう、「アレ」です。
|
その下の4杯は、見たとおり。
ハンギングファイル用の引出しになっています。
|

|

|
最上段の引出し・・・・と見えた2杯は、実は「なんちゃって引出し」で手前に扉が倒れる本棚/収納になっています。
|
最下段は収納力のある通常の引出し。
このようなレイアウトや機能の自在性がまさに特注家具の醍醐味ですね。
|

|

|
横姿も、美しいチェリーの木目と相まって重厚感があり、
とても絵になります。
|