¥92,000(参考価格)(¥23,000x4)
このデスクは、当工房の重役でもある、奥さんのために製作したものです。
かれこれ5年以上リクエストされていたものですが、紺屋の白袴、なかなか自分たちの欲しい家具には手が回らず、この度めでたく完成と相成りました。
材は重厚なウォルナット、デザインは彼女の大好きなX字を脚間にあしらい、全体的には、力強いネオクラシック調にまとめました。
サイズは全長230㎝、高さ68㎝、奥行は右が60㎝、左が110㎝とかなりの大型です。
何と言っても一番の特徴は、彼女の愛してやまない、コーナーを利用したワークエリアです。
コーナーがあると、通常はどうしてもデッドスペースが出来てしまうのですが、このように、スペースを食うディスプレーを奥に入れてやると、キーボードやワークエリアが非常に広く取れるのです。これによって、右側の天板では60㎝しかない奥行が、ここでは90㎝近くまで有効利用でき、座ると、両サイドから天板がせり出して体を包み込む形になるので、キーボード操作の時にも、ちょうど両肘が載せられ、とてもキーが打ちやすくなります。
脚の強度アップ、目隠し、足元を引き締めるデザインとして、このたすき掛けの構造は役に立っています。
依頼主様(^^)が一番最初にイメージしたのが、このデザインだったようです。
ここからは贅沢な機能満載の机右側の仕様です。まずは、書類の整理や出し入れが非常にやりやすい、ハンギングファイルの入った引出し。もちろん、全ての引き出しにはスライドレールが仕込んであるので、出し入れも非常に軽く、スムーズにできます。
いちいち立ち上がらなくとも、座っている場所からちょっと手を伸ばせば届く距離にあり、見出しも彼女に見えやすく、パラパラとファイルを繰って、必要なものが見つけられます。
この上にも、ステーショナリーや雑多なデスク関係のものが入れられる引出しが2杯、座席右の天板下にも小さめの引き出しが1杯、と十分な収容力があります。
お次は一番右端のプリンターセンター。インクジェットとレーザーの2台をきちんと収納でき、ここにも、紙などの消耗品が入れておける、薄型の引き出しが最下段に組み込んであります。
インクジェット・プリンターはスキャナーとコピーもできる複合機なので、それらを使う時には、上面のカバーが開け閉めできる必要があります。
ただ、このために上をオープンにした棚にすると、上面が死んでしまうので、使用していない時には、ちょっともったいないスペースになってしまいます。
そこで、この棚にも天板を載せ、使う時だけ開く構造としました。
普段は天板を閉めておけば、60㎝x60㎝の広いスペースが確保できるのです。
ちょっと見えにくいのですが、プリンターセンターの天板を含め、全体の天板は、端から端まで、木目が通っていて、一つながりに見えます。格好いいでしょう?(自画自賛^^)
今回は工房猫のNOAHくんは、本人(猫?)ではなく、ディスプレーの中から完成チェックをしてくれています。^^
サイズ:幅230cmx奥行き60cmx高さ68㎝ ウォルナット材 ステイン・ウレタン仕上げ