さいたま市のお住まいのY様よりのご相談。
今回もスプーンディスプレイではあるのですが、額縁はY様の持ち込みで、額装のみのお手伝いでした。と言っても、もとの材料は額縁とマット、ガラスのみで、スプーンをディスプレイしてある板の加工、張り地の貼り付け、スプーンの配置と固定、そのボードの額縁への固定など、かなり手間のかかる額装となりました。
Y様は元船乗りさん。
まさに世界を股に掛けていろいろな国を訪れていたそうで、その都度記念品として集められたスプーンがなんと約200本。これをきれいに飾りたかったそうですが、これほどのコレクションを飾れるディスプレーはなかなか見つからず、もちろん日本には皆無で、一度は特注での製作をご相談いただいたのですが、コストやデザインの面で最終的にご納得のゆくものをご提案できず、一時保留となりました。その後1年以上もご自身で検討され、見つけたのが今回の額縁です。
お持ちいただいたスプーンを実際に見てみるとビックリ。 今までお客様のお持ちのスプーンも数多くみてきましたが、それでも見たこともないような珍しい特殊形状やサイズのものが山ほどあり、一本一本見ているだけでも楽しめました。一方で、あまりに特殊なので、通常のフック式のラックではうまく飾れないものもあり、今回のようなワイヤーでの固定が一番良い方法だったと思います。
ある程度、国や地域をまとめてそれぞれに収め、大きな額2枚に仕上がりました。
完成品はY様にも非常にお気に入りいただけ、よかったのですが、あまりの出来栄えに、是非どこか公の場所に寄付してみんなに見てもらいたい、ということになり、いくつか当たられた結果、横浜のスカイビルにあるレストランのエントランスに飾られることになったそうです。もし横浜に行く機会がありましたら、是非現物をご覧になってみてください。